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成年後見・任意後見

「もうどこも引き受けてくれない」と諦める前に。困難なケースに寄り添う行政書士の役割【第34回】

高齢者等終身サポート専門行政書士の森です。

日々の業務の中で、ケアマネジャーさんやご家族から「非常に困っているケースがあるのですが、どこに相談しても断られてしまって……」という切実な声を伺うことがあります。

いわゆる「ハイリスク案件」と呼ばれる、状況が複雑で解決の糸口が見えにくい事案です。今回は、専門家が敬遠しがちな困難なケースであっても、私たち行政書士がどのようにお役に立てるのか、その理由と心構えについてお話しします。

そもそも「ハイリスク案件」とは何でしょうか?

「ハイリスク案件」という言葉に明確な定義はありませんが、実務上は以下のような状況を指すことが多いです。

本人の財産状況が全く不明:通帳の所在がわからず、年金収入や不動産の有無すら調査が必要なケース。

強い拒否や被害妄想がある:周囲への警戒心が強く、介護サービスや外部の支援を頑なに拒まれている状況。

家族関係が複雑・疎遠:親族が遠方に住んでいる、あるいは長年音信不通で、協力が得られないケース。

法的なトラブルを抱えている:相続登記が未了のまま放置されている不動産がある、あるいは借金や滞納がある場合。

こうした案件は、解決までに膨大な時間と労力がかかるだけでなく、最終的に「報酬が得られないリスク」も伴うため、弁護士や司法書士といった他の専門家が受任を躊躇することが少なくありません。

なぜ行政書士は「お引き受け」ができるのか(するのか)?

裁判所から推薦を依頼された際、他団体が「適任者なし」と回答するような事案でも、私たち「コスモス成年後見サポートセンター」に所属する行政書士が受任に至るケースは多々あります。

それは、私たちが「Where there’s a will, there’s a way!(強い意志さえあれば必ず道は拓ける)」という信念を持っているからです。

行政書士は、単に書類を作るだけの仕事ではありません。特に高齢者支援を専門とする私は、ご本人の生活の質をどう守るか、という「福祉的視点」を大切にしています。

例えば、財産が不明であれば一から調査し、関係が切れた親族がいるなら丁寧に橋渡しを試みます。リスクがあるからといって背を向けるのではなく、そのリスクを許容し、解決した先にこそ、ご本人やご家族の安心した笑顔(リスクプレミアム)があると考えています。

ご家族やケアマネジャーさんへ伝えたいこと

「本人の性格が難しいから」「お金があるかわからないから」という理由で、支援を諦める必要はありません。

私たちがサポートに入った事例では、最初は頑なに拒否されていた方が、定期的な対話を重ねることで心を開き、適切な医療や介護に繋がったケースもあります。また、不明だった財産を整理することで、将来の相続トラブルを未然に防ぎ、ご本人の希望する場所での生活(在宅復帰など)を支えることも可能になります。

ケアマネジャーさんが一人で抱え込んでいる困難な事例こそ、一度行政書士という「法的・事務的な専門家」の視点を入れてみてください。状況を整理し、一歩ずつ「できること」を積み重ねることで、必ず道は切り拓けます。

まとめ:道がなければ、一緒に切り拓きましょう

「もうどうしようもない」と投げ出したくなるような状況でも、誰かがその手を握り続けなければ、事態は好転しません。

私は、どんなに複雑な糸が絡み合った案件でも、丁寧に解きほぐしていく覚悟を持っています。行政書士は、皆様の想いを形にする「通訳」であるとともに、困難に立ち向かう「伴走者」でもありたいと願っています。

お困りの際は、まずは無料相談をご利用ください。どんなに些細な、あるいは重大な不安であっても、誠心誠意お話を伺います。

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