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私たちの想い(フィロソフィー)

想いをつなぐ「観賞用家系図」~戸籍の記録から紐解かれた、父と子の絆の物語【第38回】

高齢者等終身サポート専門行政書士の森です。

今回は、先日当事務所で承り、無事に納品させていただいた「観賞用家系図」の作成エピソードについてお話しします。行政書士としての実務を超えて、一人の人間として深く感動した、あるご家族の物語です。

「観賞用家系図」とは?――単なる図面ではない、家族の歩み

家系図と聞くと、行政書士や司法書士が相続手続きのために作成する「相続関係説明図」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、今回ご依頼いただいたのは、ご自宅で大切に飾ったり、ご親戚が集まる際に見せ合ったりするための「観賞用」の家系図です。

この業務は、実は資格がなくても誰でも行えるものですが、正確な戸籍の読み解きが必要なため、私たち行政書士にご依頼いただくケースが多くあります。今回は、ご依頼者の強いご希望により、単なる家系図の作図にとどまらず、判明した歴史的な出来事も可能な限り盛り込んだ「系譜(ストーリー)」に近い形で仕上げることになりました。

行政書士としての調査:職務上請求ではなく「委任状」での収集

通常、相続手続きで戸籍を収集する際は、行政書士に認められた「職務上請求書」を使用します。しかし、観賞目的の調査ではこの請求書は使用できません。そのため、ご依頼者様から一般的な「委任状」をいただき、一つひとつ丁寧に、時間をかけて過去の記録を遡っていきました。

古い戸籍は手書きのものも多く、読み解くには専門的な知識と経験が必要です。調査を進める中で、私たちは、ご家族も知らなかった驚きの事実に突き当たることになります。

戸籍が語った真実――戦死した父が遺した「最後の証」

ご依頼者のお父様は、ご自身の父親(ご依頼者の祖父)が戦死されたため、「自分は父に一度も会ったことがない」とずっと思い込んで生きてこられました。親子の対面が叶わなかった悲しみは、長年お父様の心に影を落としていたようです。

ところが、戸籍の記録を精査したところ、驚くべき事実が判明しました。お父様が生まれた際、その「出生届」を提出していたのは、他でもない、戦地へ向かう前のお父様ご自身のお父様(祖父)だったのです。

直接の記憶はなくても、お父様がこの世に生を受けたその瞬間、おじい様は確かにそこにいて、我が子の誕生を喜び、その名を役所に届け出ていた。戸籍に刻まれた「届出人」の欄の記載が、数十年の時を経て、お父様に「父は、私を確かに抱きしめてくれていたんだ」という確かな絆を伝えてくれました。

感動を形に~高級和紙と解説書で届ける「家宝」

この感動的な発見を最大限に表現するため、家系図は風合いのある高級和紙で仕上げ、判明したエピソードを詳しく記した「解説書」も合わせて作成しました。

納品はご依頼者にしましたが、できあがった家系図を手にしたお父様とお母様は、感極まって涙を流して喜んでくださったそうです。 行政書士として、これほど光栄でやりがいを感じる瞬間はありません。

ありがたいことに、ご依頼者様からは「この家系図を、同じようにルーツを探している方のための見本として活用してもよい」との温かいお言葉をいただきました。不特定多数の方へ公開はできませんが、当事務所へ来所いただいた方には、プライバシーに配慮した形で、その素晴らしい仕上がりを直接ご覧いただくことが可能です。

まとめ~あなたのルーツは、未来への贈り物

家系図を作ることは、単に先祖の名前を並べることではありません。それは、今を生きる私たちが「どこから来たのか」を確認し、先人たちの想いを受け取って、次の世代へ「安心」と「誇り」のバトンを繋ぐ作業です。

「自分の家のルーツを知りたい」「親孝行として家系図を贈りたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。 専門家として、古い戸籍の迷宮からあなたのご家族だけの大切な物語を見つけ出すお手伝いをさせていただきます。

相談は無料です。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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